夜更けの冷蔵庫

深夜、眠れぬまま冷蔵庫の扉を開けるときの、あの白い光。そこには孤独と、どこか安心できる「小さな居場所」がある。著者は夜の冷蔵庫をめぐるささやかな日常を起点に、食べ残しのおかず、氷の音、牛乳パックのたたずまいといったディテールを軽やかに描く。笑いと少しの寂しさが入り混じるエッセイには、誰もが共感できる「ひとり時間」の哲学が詰まっている。夜更けの冷蔵庫は単なる食料庫ではなく、私たちの心をそっと映す鏡なのかもしれない。

著者 大久保 亜里沙 / 2025年10月3日発売

書店員のコメント
夜中にこっそり冷蔵庫を開ける――誰にでもある小さな習慣が、こんなにも豊かに語られるとは。孤独とユーモアを味わえる、夜のお供にぴったりの一冊です。